
〒420-0845
静岡市葵区太田町12-6 仲野ビル4階
営業時間 (8:30‐17:30)
こんにちは、ポポ通信事業部のPT奥野です。
編集長を務めさせていただいてから1年半、利用者様から少しずつポポ通信の話題を振っていただくことが増え嬉しい限りです。
今月号は、普段より1ヶ月早い発刊となりました。
内容としては、第二回瑠璃の会開催のお知らせと、新たなスタッフ紹介となっています!!
#グリーフケア*¹ #遺族会 #瑠璃の会
ご家族に限らず、ご友人やご近所、大切な方との別れを経験されたすべての方を対象に、広くご参加いただける会です。
ふと思い出すあの人のこと、誰かに話したい気持ちや寂しさを、同じ経験を持つ方と、無理なく静かに分かち合える時間となれば幸いです。どうぞお気軽にご参加ください。
※1 グリーフケアとは・・・
見近な人との別れを予期したときから始まる家族への悲嘆ケア。人は死別や喪失を経験すると悲しみや寂しさを感じて大きなストレスを感じる。喪失から回復までのプロセス、心の動きを理解しながら、傾聴や寄り添いなどで支援していくケア。
ご不明点は、公式LINEまたは
お電話にてお問い合わせください
※営業時間(8:30-17:30) 定休日(土、日、祝日)
今月号は今年7月に入職された看護師の七野さんです。
はじめまして。
看護師の七野麻衣と申します。
これまで大学病院小児科病棟、訪問看護ステーション、デイサービス、小児科クリニックにて勤務し、7月よりポポハートに入職いたしました。
小児領域では内科・外科を問わず、超急性期から慢性期まで幅広く経験し、クリニックでは感染症やワクチン接種で受診されるお子さんの看護に携わってまいりました。成人領域は、病院とは異なる現場で生活を基盤とした支援の視点を培いました。
私は「どのような生活を大切にされているのか」「いまどのようなことに困っておられるのか」利用者様お一人おひとりの声にきちんと耳を傾け、多職種と連携しながら、その方らしい暮らしを支える看護師でありたいと考えております。
仕事の傍ら3児の母として日々育児にも奮闘しておりますので、体調のことはもちろん、子育てのお話などもお気軽にお声かけください。どうぞよろしくお願いいたします。
今回の特別号は、ポポハートの利用者様の作った詩「あっ、できたよ~」“第3号”をご紹介します!
10年間の引きこもりから、脱出した主人の変わり様に今更ながら驚かされる。
障がい者同士、しかも生活保護者同士の結婚に行き着いたのもお互い驚きだが、結婚式はしていないものの、4年間お金を少し貯めて新婚旅行に、二人して初めて旅したり、更に主人は、私の始めの元主人との間の娘に対しても愛情を精一杯注いでくれるのだ。
今年の4月のこと。
大宮に住んでいる娘夫婦のところに旅に2人して出た。
かなり、緊張した鈍行の旅の最中も、主人は熱海辺り、車窓からみえる海の波や、東京、SkyTree、浅草の仲見世通りなど、少し、いや、かなり緊張して歩き回ったりした。沢山の彼の視点からのファインダーに目を注ぎ、シャッターをきる。
そして、娘夫婦と私たち夫婦と、4人で食事をしたときに、こんなことを主人は言った。
「あっ、俺の青春が、やっと始まったかな〜〜〜」
私は込み上げる嗚咽を抑えることができなかった。嬉しくて…愛おしくて…
そんな私は、かなり太っている。旅のあと、娘はこんなラインを返してきた。「小さい頃、ママは、私の憧れだったよ。お芝居ができて、歌って踊れて、細くて、チャーミングで。でも、私の憧れのママは、今の見た目は薬のせいで太っていてるママでも、昔よりずっと、幸せそうで、素敵なパートナーがいて、私もママみたいに幸せになりたい!やはり、ママは今でも私の憧れだよ!お互い皆少しづつ幸せになろうね」っと。そんな太っちょの私の隣で、主人は「良かったね」と微笑む。
主人は中1の時から学生時代の思い出や青春時代の楽しい思い出が一切ないのだ。同い年の友達も1人もいない。家の中にとじこもりきりだったあの頃。どんなに寂しかったろう…。
お正月、成人式、クリスマス、、、時の経つのは彼にとってどんなに残酷なものだったろうか。
しかし、その一言。「あっ、俺にも、やっと青春が始まったかな〜。」って。
その言葉の響きが、私にとってどんなに嬉しかったことか…!
そんな私達にも、最近また、新しい家族が増えた。私達は、色々考慮した後、子犬を飼うことに決めた。
その名も、ももちゃん。主人が気に入って、そう名前をつけた。
可愛いももちゃんに主人はメロメロだが、彼は初めての子育てに眠ることが出来なくて、つきっきりでじーーっと眠らない毎日を過ごしている。
今夜やっと、子守を私と交代した。主人もクタクタになったのだろう。
ベットの上に、疲れ切って眠っている…初めての子育て、、、そうまさに、命を育てることに、彼の心と思い、そのすべてを注いでいる。まるで何も障壁のないまっさらの小さな命。見つめる主人。
そして、彼自身も生きる!ということの意味とあじわいを、心から全身で頑張っている。
老人ホームに居る母が、昔こんなことを言ったことを思い出す。
「どんな歳になっても、その歳なりの青春はあるのよ!」っと。
疲れ切った主人と甘える子犬に囲まれて、私はまた、新たな一歩の幸せという名の半生を過ぎた遅い青春を噛み締めながら、1人と一匹の寝息が子守唄になる。
「あっ、俺にもやっと、青春が来たし、家族が出来たかな〜」
と、私の心にいつまでも主人の言葉が響く今日も、2人と一匹の静かな夜のポケットいっぱいの幸せが小さな部屋に響く。
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